にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ 

2011年3月に関東で被曝しました。
被曝者として放射能に関する情報や思うところを書き留めます。

2012年5月12日土曜日

「原発推進派」が、「放射能は危険派」に対する新たなレッテルを模索中

<前書き>
ええと以下の文、途中から氏への悪口大会になってしまいました(汗)すみません。。。

ーーーーーーーーーーー
もうどうしてこう見え見えのことしかできないんでしょうか。。。
情けな過ぎて泣けてきます。。。
推進派の人たちは、むしろ全力で自爆しているようにしか見えない。。。

昔の反原発運動のことはよく知りませんが、どうやら反原発=サヨク、というレッテル貼りをされていたようです。
レッテル貼りをすると封じ込めるのが楽なんでしょうね。
「反原発するとサヨクって思われてかっこわいるから反原発やめよ〜」
みたいな人が出て来るのを狙っているんでしょう。

で、推進派は、事故後のレッテル貼りをどうやら模索してるようなんですよ。
(以下、斜体文字が引用文です)

【A】
http://careerconnection.jp/biz/economics/content_254.html
「放射能が怖いのは文系、低所得、非正規、無職」 ――慶応大の調査結果に、反響さまざま


【B】
http://blogos.com/article/38692/ 
放射能パニックからの生還=ある主婦の体験から-自らの差別意識に気づいたことが覚醒の契機に


上の二つ、情報ソースは異なりますが、同じ人がシナリオを描いているのがバレバレなんですよう。

どちらにも共通するのは、

「放射能は危険派」は、「無知な人間である」「社会的に恵まれていない人間である」

「彼らは放射能は危険と思う事で、不幸な己の境遇を忘れて歪んだ幸福感を得ているのである」

という、こと。

【A】放射能が怖いだけでなく、幸福感も増した低所得層

 ところで、この調査が浮かび上がらせた興味深いポイントが、もう一つある。震災後、低所得層や非正規雇用者ほど、

「生活満足度や幸福度は、震災後に高くなった」

 ということが明らかになったのだ。

 震災では、低所得層や非正規雇用者ほど、収入の減少やストレスの増大を経験している。だから、この結果は一見、矛盾するようにも見えるだろう。どう解釈したらよいのか。

 ここでも慶応大は、次のような落ち着いた見方を示した。

「震災の負の影響は、低所得層や非正規雇用者で大きいが、『他人よりも自分のほうが相対的には悪くない』と思うことで、生活満足度や幸福度は高まった」

 つまり、もともと「失うもの」が少なかった低所得層や非正規雇用者ほど、震災による悪影響について、「自分は他人よりはマシだ」と考えているらしいのだ。


【B】

-「苦しみからの解放」とはどのようなことでしょうか。


数年前から幾つかの大きな壁に直面して、困惑していました。私は44歳です。まず自分の年齢により、容姿とスタイルが明らかに劣化しています。「おばさん」として社会から扱われ、自分もそう見ている。この現実が受け入れられませんでした。

そして仕事の問題がありました。大きなことをして世間をアッと言わせたい。長年そんな願望がありました。けれども、何もできていません。他にも子育てや人間関係など悩みは一杯ありましたが、どれも解決の見通しは立っていませんでした。自信を喪失していました。「心に大きな穴」というか、絶望めいたものがあったのです。

そんなときに、放射能問題によって、すべてがリセットされて、一から人生をやり直すことができるのではないかという思いが起こったのです。破壊の中に救いを求める気持ちです。私が震災情報に夢中になったのは、それが刺激的で、これまでの人生の悩みを忘れる事ができるほどのものであったためです。


シナリオライター出てこいや(笑)


【A】「放射能が怖いのは文系、低所得、非正規、無職」はまず表の結果と文章が全然一致していない、等々の問題点があるのでそこを突っ込んでおきます。


●有意に差があるのは震災直後だけで、6月調査時点では横並びである。ほとんど差が無いものをあると言っている。

●被曝者の年齢により、健康被害の出現度に差がある。(若い人ほど影響を受けやすく、高齢ほど影響を受けない)
よって一番に調べるべきは調査対象の年齢のはずだが、年齢の統計がない。
低所得世帯=若い世帯、高所得世帯=高齢世帯、だとしたらどうだろう?
子供を抱える若い人々が、高齢者よりも放射能に危機感を抱くのは当然ではなかろうか。
年齢という要素を無視して、所得だけで判断するのはなんか恣意的なものを感じる。

●「無職」には専業主婦が含まれているはず。子供や夫の健康管理をする立場である主婦が放射能に危機感を抱くのは自然である。

で、【B】もまた突っ込みどころ満載なので、めんどーだけど突っ込んでおきます。

放射能について現在の日本で健康被害の可能性は極小であるにもかかわらず、不安からパニックに陥った人がいる。こうした人々は自らと家族や子供を不幸にする被害者であるが、同時に被災地に対する風評被害や差別を行う加害者になりかねない。



加害者は放射性物質をばらまいた人たちですから。
東日本住人は放射性物質をばらまかれた被害者ですから。
なんで被害者が加害者呼ばわりされなきゃなんねーんだ?

生活もおかしくなっていました。食材は東北から離れた西日本や北海道、外国産のものだけを利用。



この行動の何が間違ってるんでしょうか。
だって世界中が日本の食品を輸入規制してるんですが?
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html
諸外国・地域の規制措置(PDF:246KB)をご覧下さい。
(PDFは更新ごとにURLが変わります。リンク切れの場合は上のページから探して下さい)

こんな多くの国が日本の食品ノーサンキューしてんですよ、これが世界の常識なんですよ。
この記事書いた人は各国の大使館に抗議に行ったらどうでしょうかね。
「あなたは放射能パニックです。だって日本の食品を輸入規制しているんだから」
って。

そして「御用学者」とされた正確な情報を発信する人の話が間違っていたと思い込み、話を聞きませんでした。



「御用学者」=「正確な情報を発信する人」と決めつけていますが、それはそれで盲信ってやつじゃないですか?
御用学者とされた人々が、常に正確な情報を発信しているとは限らないと思いますよ。
片方の意見だけを信じ込むのは危険ですよ。

ところで【B】は聞き手・構成 アゴラ研究所フェロー 石井孝明ということです。

この人、南相馬市在住の一般女性をツイッターで名指しで精神病扱いして脅しまでかけていたとんでもない輩ですよw

ええと、ある南相馬市在住の女性がいるんですが、この方がご自身の個人ブログで、髪が抜けた、歯が抜けた、という症状のことを書いたんですね。
福島県の南相馬市という被曝地域に住んでいて、髪が抜けて歯が抜けたら「放射能のせいかもしれない!」って思うのは、ごく自然な心理だと思うんですよ。
そしてそれをブログに書くこともまた、普通の行動だと思うんですよ。

この、何の罪もない、ただ自分の健康状態を自分の個人ブログに書いただけの一般人に対して、石井氏がやったことは、これです。

以下、ツイッターより引用。



各位 南相馬の被曝したと書き続ける女性問題、関係者によると事実はある薬と女性の不安定な心理状態による可能性という話。「どうしましょうか」に20ぐらいリプいただきありがとございます。返事全部できませんが静観します。私が善意で動かせる問題でもなさそう。ただ皆さんご安心を 



>関係者によると事実はある薬と女性の不安定な心理状態による可能性


女性はこれをデマだと否定していました。とある薬なんて服用してないそうです。
しかしこれ、事実なら大問題ですよ!デマだから良かったものの!ってデマでも大問題ですが!

なんで自分の健康状態を自分のブログに書いただけで、

こんなものすごいプライベートなことを

ツイッターでぶちまけられなきゃいけないんですか??

個人の疾病歴というものはあらゆる個人情報の中でも特にセンシティブなものですよ?




 関心ありがとうございます。今みましたが、あーあという感じで、触りません。南相馬の方によれば、皆困ったと言ってますが近寄れない状況らしく。私もかかわれませんので。合理的にミュンヒハウゼン症候群という推論になぜたどり着けないのでしょうね。東北をデマから救わねば


ありがとうございます。私の書いてない、彼女に気の毒な事情もあるので。人間として取り上げなければよかったのに。情報は人を殺す。南相馬の皆さんにも迷惑だし、彼女の人生も   分かってますよね。「ジャーナリスト」の岩上さん 


>私の書いてない、彼女に気の毒な事情もあるので

これって脅しですよね?

「俺はお前のばらされたくない事情を知ってるぞ」

っていう、脅しですよね?


 あの南相馬女性、ネットでは言えない問題抱えていると。周辺の皆さんは、心配し、ミュンヒハウゼン症候群と言ってました。昨晩、デマ消そうと名前を書かずTWしたら私を名指しで狂乱しまして。恥ずかしながら余計な善意の無意味さを改めて知りました。関心あれば私TWをご一覧ください




>あの南相馬女性、ネットでは言えない問題抱えていると。周辺の皆さんは、心配し、ミュンヒハウゼン症候群と言ってました


もちろん女性はミュンヒハウゼン症候群という精神疾患は患ってらっしゃいません。しかしもしこれ事実だったならば大問題ですよ!デマだから良かったものの!ってデマでもダメですが!

石井さん、一般女性の精神疾患という超プライベートをツイッターで公表したことについて釈明して下さいな。

福島県民は自分のブログに体調不良を書いただけで、
あなたのような東京にいる原発推進派ジャーナリストに
プライバシー(デマ)をツイッターで公表されなければいけないんですか?

体調不良があったときに、「これは被曝のせいかもしれない」と感じ、それをネットで書くことは、それほどに罪深いことなのですか?



<注>
石井氏の言ってることは、もちろん全部デマです。
南相馬女性ご本人がそうおっしゃっていますし、ミュンヒハウゼン症候群で髪が抜けて歯が抜けるわけないじゃないですか。

私はこのことの問題は、石井氏によって公表された女性に関する情報が、事実であるかデマであるか、ではなく、ジャーナリストという立場の人間が、一般人のプライバシーを本人になんの断りもなく、しかも悪意的にツイッターという全世界に読まれる場所に書き込むという行為にあると思います。